自由民主党山口県第2選挙区支部長 前内閣官房地域活性化統合事務局長

山本しげたろう

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しげたろうの思い

 
 

(1)  大きな時代の節目(1/3)

 今、私たちは百年に一度の世界不況に直面している。日本にとっては、バブル崩壊からの長く苦しい試練を経て、ようやく安定的経済発展の軌道に戻れると思われた矢先のことである。米欧日三極のうちで唯一、バブル崩壊を克服した経験を持つ日本は、この難局からの脱却をリードすることを世界から期待されている。

 しかし、目の前の状況から一歩下がって私たちの置かれている時代を見つめると、もっと大きな時代の節目にあることがわかる。それは、産業革命以降、数世紀に渡り続いてきた、経済発展の大きな流れが、極限に達しようとしている事実である。

 

 19世紀、英国に発した産業革命による工業化が進んだ。工業の発展による近代化が、もっぱら欧米に独占されていた百年である。経済力の進展を背景にした軍事力の拡大によって、欧米列強はアジアへの侵略を進めた。インド、インドシナから中国を経て朝鮮半島から日本へ。このままでは、やがて日本も欧米の餌食になってしまうと危惧された。19世紀後半におけるこの状況が、日本の長い歴史の中で、最大の国難であったことは間違いない。

 この国難をいかに克服するか。「日本が一本になって全力でこの難局に立ち向かうしか方法はない」これが先人たちの結論である。

 明治維新は、まさにその第一歩であった。長い間、「和魂漢才」の心意気で守り通してきた日本人の矜持は、「和魂洋才」を唱えなければ守られない時代に入っていく。「脱亜入欧」を目指すことこそ日本の生命線であった。欧米の植民地に貶められないために、かれらを模して富国強兵を実現するための必死の努力が続いた。日本の歴史の中で、最も深刻に日本及び日本人とは何者かということが問われた時代であった。