自由民主党山口県第2選挙区支部長 前内閣官房地域活性化統合事務局長

山本しげたろう

TOPページへ戻る

しげたろうの思い

 
 

(2)  全地球的な課題

 工業化の進展による経済発展が、地球上の過半の国において実現することによってもたらされる地球規模の問題:地球の温暖化と食糧難は、同じコインの裏表の関係にある。

 経済発展の推進力の中心は、石炭、石油などの化石エネルギーである。これは、毎年地球に降り注ぐ太陽光のエネルギーによって育った植物が源である。植物が、根から吸い上げた水と、葉から吸い込んだ二酸化炭素を、太陽の力で合成して造りあげた炭水化物が根源である。工業化によるエネルギーの大量使用は、何億年もの長きにわたって、さまざまな植物によって地球に蓄積されてきた太陽エネルギーの塊である炭水化物の化石を、一気に燃焼、分解して炭酸ガスを大気中に放出してしまう。これが、地球温暖化による気候変動の主因である。一方、工業化によって、二次産業と三次産業の拡大とともに一次産業の収縮が進むと、食糧不足という問題がもたらされる。

 

これは、視点を変えてみると、太陽光のエネルギーを最も重要な経営資源とする農林漁業の衰退を意味しており、ここに問題解決の大きな手掛かりがある。

 つまり、全地球的規模の二つの課題を前にして、経済発展を実現した国は、いずれの国も、エネルギーの合理的使用によって地球温暖化をもたらす炭酸ガスなどの排出を抑制するだけでなく、農林漁業を維持発展させる責務を負っている、と考えるべきではないか。これによって、毎年毎年地球に降り注ぐ太陽光のエネルギーを最大限に活用しながら食糧問題にも対処することができる。特に日本は、後に続く国々に範を示すためにも大きな責めを負っていると考えなければならない。また、高度農業社会を実現した江戸時代以来の経験と伝統に照らしても、日本はこの責任を果たすための大きな力を持っていると思う。