自由民主党山口県第2選挙区支部長 前内閣官房地域活性化統合事務局長

山本しげたろう

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しげたろうの思い

 
 

(3)地域の再生なくして
日本の再生なし

 ところで、日本という国は、多様な風土のもとに、古来より、先人たちの工夫と努力の積み重ねにより造り上げられてきた、人々が安心して安全にくらせる地域社会で成り立ってきた。しかし現状はどうだろう。安全で安心な暮らしの基盤である地域社会が崩れはじめている。

 少子化で、街中でも子供の声が聞こえない地域、人がいない商店街、高齢者が医療や介護に困る地域、荒れ果てた田畑が介在する集落にイノシシやサルやタヌキが跋扈する地域、人々の暮らしを支えてきた豊かな森林が荒廃している地域など、崩壊の危険に瀕している地域の実情は深刻だ。

 日本の国がこれまで経験してきた数々の難儀にあたっても、本当の意味でその屋台骨を支える底力を発揮してきたのは、地方の地域社会である。先の敗戦に際して、空襲にあった都市の住民、大陸などからの引揚者、復員した兵士たちをすべて温かく受け止め、復興への大きな足掛かりを提供したのは、地域社会であった。 

 

 高度成長の過程で、都市を中心に進む工業化を支える労働力を供給し続けたのも地方である。地域社会に育まれ、自分の生涯を通じていささかでも世の中のために貢献できたら幸せだと考える、社会の宝といえる人材は、活き活きと幸せに暮らす地域の人々の中でしか育てることはできない。

 国を支える地域の再生を急がなければ、日本という国が崩壊してしまう。もう時間がない。そんな危機感を私は感じている。しかし、地域の再生は、地域の力だけではとうてい実現することはできない。これまで見てきたような認識に立った地球的規模の課題を踏まえた、国全体の大きなビジョンと取り組みがあってはじめて実現することができる。

 

 地域の再生なくして日本の再生なし。これが私たちの直面する国政上の最大の課題の一つであり、来るべき政治決戦の真の争点であると考えるゆえんである。