1989年は世界と日本の大きな転機でした。バブル経済の絶頂期にあったこの年、日本は昭和から平成へと年号が変わり、世界は「ベルリンの壁の崩壊」にはじまる東西冷戦構造が終結し、地球規模での経済の一体化、グローバル資本主義に突入し、激烈な競争の時代に入りました。インターネットをはじめとした情報化や交通手段の急速な進展は、この流れに拍車をかけ、世界の一体感は急速に強まりました。
あれから20年。日本はバブル経済の崩壊にはじまる経済の低迷の中で、失われた10年とも、15年とも言われる停滞と低迷の時代を過ごし、様々な改革が叫ばれ、取り組みが行われました。経済の回復に光明が見えようとした矢先に、アメリカに始まった金融危機で、世界同時不況に陥り、百年に一度とも言われる経済危機の中にあって、わが国は輸出主導の経済から、内需主導の経済への転換を迫られています。また、財政再建、規制緩和などに取り組んだ小泉改革も、格差の拡大や地域の疲弊など負の遺産に苦しんでいます。
少子化や高齢化、そして、わが国の歴史上はじめての人口の減少、地球温暖化の防止や産業構造の転換、資源、エネルギー、食糧を巡る世界的な確保競争など厳しい社会経済環境の中で、私たちはこの国のあり方、新しい国のかたちを創っていくことを求められています。
私は、今の政治不信の要因のひとつは、この国づくりの方向性を政治がきちんと示さないことにあると思っています。しっかりとした国づくりの方向性を示し、どんな困難があっても克服していく取り組みが、政治に求められていると考えています。私の求める国のかたちは、「人と地球にやさしい日本」。人を大切にし、人がくらす地域が生き生きとした国、限りある地球を守るために貢献する日本を基本とした政策を進めたいと考えています。私の国づくりビジョンをお示しします。